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読書三昧の日々

小島寛之「数学的思考の技術 不確実な世界を見通すヒント」

2011/08/23
新書・ビジネス本・学習本etc 2
 
ベスト新書
2011年2月 初版第1刷発行
2011年3月 初版第3刷発行
249頁
 

「数学」ではなく数学的な考え方、発想法について書かれているので
学校の数学を思い出して苦痛を感じるようなこともなく想像していたよりは楽に読めました

第1部
不安定な毎日を生き抜くための数学的思考
給料があがらないのはなぜか
多重債務に陥る人はどうして生れるのか
年金問題を数学から考える
みなが納得する利益配分とは

第2部
幸せな社会とはどういうものか
経済メカニズムと幸福のかかわり
コモンズの悲劇
デフレ不況への処方箋
伝統的な経済学の限界
お金より大切なものはあるか
実はやっかいな多機能性

第3部
物語について数学的思考をしよう
「ことば」「数」「貨幣」基本的な概念への問いかけ
村上春樹のトポロジー
「1Q84」とはどんな位相空間か
時間の幾何学
 
 
初版で3刷まで即発行されたのは
村上春樹文学を取り上げているからかもしれません
 
第1部と2部は主に経済、環境問題について身近な問題を例に挙げて解説されています
環境問題については一時期、やたら本を読み漁ったり、エコ検定を受けたりした結果、多くの疑問が残り今に至っています
微視的な見方をしていては解決どころか泥沼に入り込むことになりそうです
第3部は村上春樹ファンなら思わず膝をうちたくなるような内容です
村上春樹の小説では数学的、幾何学的な論理文によって作家の推理、思考のプロセスが記述されているから、その世界観がどの国の人にも正確に伝わる
だから彼の文学は世界中に受け容れられているのだろう
そう言われれば確かにそうです
帯の、本書はこんな人に向いています、の最後
「村上春樹の小説が売れているらしいけど本当はよくわからない」
自分はデビュー作1冊しか読んでないのでわからない以前の問題ですが、とりあえず世界中で読まれている理由のひとつがそこにある、ということがわかっただけでも大きな収穫でした
 
おわりに、の最後
「2011年 素数の年に」
とあるのが心憎いというか苦笑というか…
 
 
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Comments 2

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こに

No title

夕凪日和さん

数学は全ての基礎ですものね
「数式」そのものはどうでもよいのですが、数学的思考で矛盾無く生活すれば、本当に生きやすいでしょうね~
でも、周囲人たちの矛盾に悩まされたりして (;O;)

2011/08/26 (Fri) 11:23

夕凪日和

No title

このお話し面白いですね、数学的思考にほど
遠い私です。
よく 数学的思考の方の方が 生き方上手と言われてますね。
実は 作家さんは 数学的思考なのかと 最近 思ってました。
私は サイン コサイン
タンジェントの話しになると 耳をふさぎたくなりますが 、 実は数学的思考に なりたいのです。
これまた 無理な話しかな! 難題があると 前に進めない、友達の悩みも どーんと 受け止めすぎ 、本人より マジになりすぎている事 多々ありまし。
切り替えの法則で 行かないとですね。
面白いお話しで興味のあるお話しでした。 (^-^)b

2011/08/25 (Thu) 09:54