森沢明夫「夏美のホタル」
角川書店
2010年12月 初版発行
306頁
2010年12月 初版発行
306頁
映画「津軽百年食堂」の原作者、森沢さん
読むのは津軽に続き2冊目
前作同様温かさに満ちた(しかし物足りなさも残る)作品です
読むのは津軽に続き2冊目
前作同様温かさに満ちた(しかし物足りなさも残る)作品です
写真家志望の相羽慎吾
どんどん先に進む友人たちに比べパッとしない自分に自信を失いかけている
どんどん先に進む友人たちに比べパッとしない自分に自信を失いかけている
恋人の河合夏美と撮影場所を探して出掛けた山村で偶然出会った年老いた母子、ヤスばあちゃんと地蔵じいさん
ヤスばあちゃんの自宅兼よろずや「たけ家」の離れを借りて過ごしたひと夏
素晴らしい自然、田舎で暮らす人々や一風変わった仏師・榊山雲月との交流、地蔵じいさんの悲しい過去
素晴らしい自然、田舎で暮らす人々や一風変わった仏師・榊山雲月との交流、地蔵じいさんの悲しい過去
やがて慎吾は写真家としてあるべき自分のスタンスを見出し自信を取り戻していきます
地蔵じいさん、ヤスばあちゃんの死を時の流れとして受け止め、慎吾と夏美は未来に向け歩き出します
最後まで読んで、プロローグ「榊山雲月の光」の意味がわかって涙せずにはいられませんでした
読んだ人にだけわかる話
タイトルは「夏美のホタル」ですが
自分の中では「地蔵さんのタンポポ」として記憶される物語でした
タイトルは「夏美のホタル」ですが
自分の中では「地蔵さんのタンポポ」として記憶される物語でした
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