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読書三昧の日々

松山巖「ちょっと怠けるヒント」

2011/02/26
新書・ビジネス本・学習本etc 0
 
幻戯書房
2010年3月 第1刷
293頁

帯より
世のなか便利になったのに
ちっともラクができない
ならばちょっと怠けてみよう
人生、楽になりますヨ

ダラダラ怠けよう、というのではありません
便利さ、効率性、機能性ばかりが求められ、余裕が無くなってきている現代に生きる私たちに、ちょっとだけ怠けてノンビリしようよ、と真面目に語りかけています
 
建築科卒業の方らしく
「目地」を例にとって分り易く説明されています
建物にも、地平線にも、地球と宇宙の間にも、文章にも、言葉にも、そして人生にも目地がある
ずっと緊張していたら生きていられない
ときにのんびりし、ときに切実に、ときに休み、ときにセッカチに人は生きる
遊びはちょっと緩めること、間をつくることではないか
さらに楽しいことを考える、そのちょっとした時間であり、隙間だ
誰もが切実に生きている
切実な暮らしを忘れることなぞできない
だから切実にちょっと遊びが必要となる

 
たびたび夏目漱石の言葉が引用されています
漱石と、怠け、遊び、余裕が結びつく
意外な発見でもありました
 
 
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