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読書三昧の日々

井上靖「あすなろ物語」

2011/02/21
井上靖 0
 
新潮文庫
1958年11月 発行
2002年2月 86刷改版
2007年11月 96刷
解説・亀井勝一郎
234頁

天城山麓の小さな村で血の繋がらない祖母と二人きり土蔵で暮らす少年・梶鮎太
鮎太の少年時代から青年時代、新聞記者となり終戦を迎えるまでが6つの物語で語られます
 
少年期の淡い初恋
祖母の姪の自殺
学業不振
青年期の片思い
自堕落な大学生活
新聞記者時代に学んだこと
そして迎えた終戦
戦後の焼け野原で逞しく生きる女性たち

 
翌檜(あすなろう)
あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木
でも永久に檜にはなれない
それで、あすなろうと言われている
少年時代から常に自分はあすなろうともしていないダメな人間だ、など悩み、もがきながらも成長していく鮎太
檜であることをのぞむ人間の努力と夢を暖かい目で描いています

今、閉塞感に押し込められ息も絶え絶えの日本の若者たち
彼らが、あすなろうと一生懸命になれる、明るい未来を迎えられる日本、世界であって欲しいものだと思います
 
 
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