白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」
ごく限られた人にしか薦められないと思います
例えば、私の生き様をうんと近くで見てきた人とか、同じ苦しみを体験をした人とか
主人公は週刊誌の編集長カワバタ
政治経済
宗教
病気
家族、愛人
カワバタの周辺の問題をカワバタの言葉と様々な分野の著名人の言葉、著作からの引用で読ませる
僕は自分の必然に従って生きていくんだ
必然?何それ
要するに、結局はそうなってしまうだろうように生きるってことだ、人の力やまして神の力なんて借りずに僕はそうやって自分がそうなってしまうだろう人生をしっかり生きたい、すでに決まっていることを自分で決めるんだよ
もっと噛み砕いて言えば、何かをするたびに『自分がこれをやっているということは、すでに決まっていたことなんだろうか?』と自分に尋ねるんだ、そして『いや、これは行き当たりばったりでやってるだけだ』と気付いたらそんなこと直ぐに止めちまう、そういうことだよ
偽りの神の名が刻まれた矢をいまこそこの胸から引き抜かねばならない
その矢を抜くことで僕達は初めてこの胸に宿る真実の誇りを取り戻すことができるのだから…
白石さんはどこへ向かうのでしょう
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