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読書三昧の日々

三浦綾子「泥流地帯」

2010/03/18
三浦綾子 2
新潮文庫
1982年7月25日 発行
2009年11月25日 56刷改版
534頁

北海道・十勝岳の麓に祖父母や妹と暮らす拓一、耕作兄弟
父は事故死、母は高利貸しの男に言寄られ、家を離れ札幌へ髪結いの修行に出る
貧しい小作の暮らしの中で祖父母や隣人、学校の先生から多くの事を学び助け合って成長していく兄弟を描いています
長い年月が過ぎ、母が戻ってくるという手紙を受け取り、家を増築しその日を楽しみに待っている家族を襲う自然災害
一生懸命、真面目に生きている人々が何故このような目に遭わなければならないのでしょうか
生き残った拓一と耕作は戻ってくる母をうんと大事にしよう
と力強く話します
それで救われた感はありますが、とても辛くなる物語でした
 
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Comments 2

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こに

No title

あられもちさん

どの作品にも、信仰を別にしても心に残る言葉がありますね


続編もあるんですね

三浦さん、続けて読むのは結構しんどいので少し時間を空けてからにしようかな

2010/03/19 (Fri) 22:53

あられもち

No title

すごく若いときに読んだ気がするのですが、1982年なら発行してすぐ読んだのかもしれません。
うろ覚えですが、「人間いつ人生を絶たれてもその断面は美しいものでありたい」みたいなセリフがあって、人生を大事に生きないといけないなーと、若いながらに思った記憶があるのですが、間違っているかもしれません。
「続・泥流地帯」というのもありましたので、そっちかな。

2010/03/19 (Fri) 00:09