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読書三昧の日々

高田郁「あきない世傳 金と銀(十三)大海篇」

2024/02/26
高田郁 0
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時代小説文庫(ハルキ文庫)
2022年8月 第一刷発行
365頁

「あきない世傳 金と銀」シリーズ第13巻
最終巻です

最後の最後まで気が抜けない展開に勿体ないと思いながら一気読み

結が幸へ放った言葉「世の中、そない簡単に信用していい相手ばっかりと違いますで」
身近に信を置ける相手がいない結が哀れです
しかし、惣次と結の夫、音羽屋忠兵衛が親し気に話しているところを見た幸は不安に…
結の言葉が現実のものとなるのは、幸と菊栄が呉服町に新たに出した店の立ち退きを迫られ、黒幕が誰か分かった時でした
それらのごたごたは一旦棚上げ、新店に使ったお金は戻りませんが、次なる機会を待つ幸と菊栄でした
その後の展開で惣次の真意がわかりやれやれ
でも商いに情を持ち込まない厳しさは相変わらずで、当然ながら五鈴屋の使用人たちには好かれていないようです
お竹どんだけは惣次の本音を理解しているようですが…

幸が江戸に移り住んで16年
最後のほうでは幸の口から大坂ことばが聞かれなくなりました
すっかり江戸に馴染んだようです

ようよう大海に出た五鈴屋
まだまだこれからも波瀾万丈、色々あるでしょうが皆で力を合わせて船を進めていってくれることでしょう


巻末の『作者より御礼』に、本作のきっかけが、いとう呉服店(後の松坂屋)の10代店主の宇多という女性だったとありました
実際に困難に屈せず商いを守り育てた女性がいたのですね


シリーズはこれにて完
素晴らしい物語を読ませてもらいました
高田郁さんの構成力に頭が下がります
特別篇も読む予定です♪

20231021あきない世傳金と銀13大海篇
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