デボラ・レヴィ「ホットミルク」
訳・小澤身和子
新潮クレストブックス
2022年7月 発行
307頁
原因不明の病で歩けない母の治療のためイギリスから南スペインの町を訪れた25歳のソフィア
母親を怪しげな医師・ゴメスに診せつつ、地元の男子学生や謎の女性に惹かれていきます
父親はソフィアとさほど年の変わらない女性と恋に落ち、ギリシャで暮らしており不在
母の介護のため学者の道を諦め、カフェでアルバイトをしながら生計を立てているソフィアのいわゆるヤングケアラーもの、ということでしょうか
母親の病は明らかに精神からきているもので、娘に対して我儘言い放題
ソフィアへの感謝の気持ちもほとんど見られません
これでは父親が他の女性へ走ったのも致し方ないかと…
何故、そこまで母親に付き従うのでしょう
灼熱の町の描写と相まって息苦しいほどです
自分の人生って何だろう?
ソフィアは、やがて本当の痛みと向き合うこととなります
よくあるストーリーですが、ゴメス医師の治療方針に納得がいかないし、ソフィアの心の動きが理解し辛く、結局どうすることにしたのか、よく分かりませんでした
デボラ・レヴィさん、レベルが高くて無理でした(+o+)

- 関連記事
-
- バーネット「秘密の花園」
- デボラ・レヴィ「ホットミルク」
- ジェームズ・W・エリソン「小説家を見つけたら」
スポンサーサイト