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読書三昧の日々

丸山正樹「水まきジイサンと図書館の王女さま」

2023/09/03
ま行の作家 2
#読書#本#本レビュー#丸山正樹#高杉千明#水まき


絵・高杉千明
偕成社
2022年7月 初版1刷
149頁

「デフ・ヴォイスシリーズ」のスピンオフ作品
児童書です

小学4年生になった美和と英知の周囲で起こる出来事あれこれ
毎朝、土しかない花壇に水を撒くおじいさん
あちこちに現れた食べたものを吐く猫たち
図書館で大切な栞を失くした女の人
これらの物語がミステリー要素も加わり少しずつリンクしていきます
児童向けなので、後味の悪い結末にはならずほんわか心温まる内容になっています
巻末に作中に出た手話がイラスト付きで紹介されています
実際、やってみると難しいですね

小学生の頃から、このような本を手にして、耳の聞こえない人への理解を持つのは大変好ましいことと思います
また、美和の疑問、質問に誠心誠意、心を込めて対応する美和の母と、母の再婚相手・アラチャンの姿から大人が学べる点も多かったです
子どもにも大人にもお薦めです

20230506水まきジイサンと図書館の王女さまs


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Comments 2

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こに

こに

latifaさん

こういう本は読んでおけばいつか思い出して役立つ日がきますよね。
私は老眼鏡を作ってからもう10年以上で、どこへ行くのにも何をするのにも欠かせません( ;∀;)

平野啓一郎さんもそうなんだ。
何となくそう考えてしまうんですよね。
縛られているのかもしれません。

>段々覚悟が出来て行く
伯母(母親の姉)が、もってあと数日かもという時に病室にあるものを持ち帰るよう父親に言っているのを聞いて「え?!」と思ったのですが、後になって、伯母はその時がきてからでは混乱するばかりなのが分っていて、もう準備しておきなさいと言っていたんだと分かりました。冷たいようだけど、残った者は生きていかなくちゃ、ですものね。

2023/09/05 (Tue) 16:49

latifa

こにさん、こんにちは!
そうですね、こういう本を小さい内から読むのって良いですよね。
老眼の私の目にも読みやすいサイズ・造りになっていました。

ところで、お母様の事お話聞かせて下さってありがとうございました。

段々覚悟が出来て行く・・っていうの、確かにあるなーって思いましたよ・・。突然だとショックをその後引きずる人もいらっしゃるみたいだし。

あと親の亡くなった年齢って、子供はそれを超えられないんじゃないか・・って思って生きて・・
いうのは、よく聞きます。平野啓一郎さんもおっしゃってました。

2023/09/05 (Tue) 07:51