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読書三昧の日々

柚木麻子「その手をにぎりたい」

2023/06/05
やらわ行の作家 2
#読書#本#本レビュー#柚木麻子#その手をにぎりた


小学館
2014年 1月 初版第1刷発行
206頁

1983年~1992年のバブル期を舞台に不動産会社勤務・本木青子の迷いと成長を、彼女の心の支えだった寿司職人や、上司、恋人、友人らとの交流を軸に描きます

バブルの恩恵を受けまくってイケイケドンドンだった青子がバブル崩壊と共に体調を崩したこともあり退職、田舎に帰る、という流れは納得いかない部分はありましたけれど、決して彼女は甘ちゃんではありません
大袈裟な言い方かもしれませんが、身体を張って収入を増やして高級寿司店に通った強い女性だったのです

お寿司屋さんの店内、カウンターの向こうの職人さんの動き、握った寿司を渡してくれるその手
全部が目に浮かぶようで、文章でそれらを表現する柚木さんの力に感心するばかりでした


柚木さん初読み
「ランチのアッコちゃん」などで人気の作家さんですね
図書館で柚月裕子さんのつもりが間違えて借りてしまったのですが、怪我の巧名でした
他の作品も読んでみませう

20230210その手をにぎりたい

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Comments 2

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こに

こに

nekoさん

柚月さんのお薦め本を頭に入れて図書館に行ったのに、全く違うものを借りてしまいました。
読み始めて、雰囲気が違うのにようやく間違いに気づく有様。
自分の頭は当てにならないのでLINEのKEEPメモに入れることにしました。
ホント、怪我の巧妙で良かったですけどね♪

nekoさんところの館長さんでも、そんな間違いをされるのですねぇ。
ちょっと安心w


2023/06/06 (Tue) 07:59

neko

確かに似ている

柚木麻子と柚月裕子
確かに似ています。

図書館で本を探して貰ったときに「その本はありませんねえ」と館長さんが言われて???
若い司書さんが検索して「ありました」でした。

高齢の館長さんは「間違えた・・・」と頭を掻いておられました。

怪我の功名でしたね。

2023/06/05 (Mon) 09:36