伊坂幸太郎「ペッパーズ・ゴースト」
朝日新聞出版
2021年10月 第1刷発行
387頁
中学校の国語教師・檀は、ある条件下で他人の明日が少しだけ見える特殊能力=先行上映を持っています
彼は女生徒から奇妙なコンビが暴れ回る自作小説を渡され感想を求められます
小説内の2人組「ネコジゴハンター」とは何者か?
さらに、男子生徒の些細な校則違反をきっかけに思わぬ出来事に巻き込まれていきます
個性の強いキャラと洒落た台詞
登場人物たちの軽妙なやりとりがラストでピタッと嵌る爽快感は第一期伊坂作品を思わせ、久しぶりに期待通りの小説を読ませてもらえました
でも、痛快!というほどではありませんでした
タイトルになっているペッパーズ・ゴースト
本来は別の場所に存在しているにもかかわらず、トリックを使い、観客の前にいるように見える人物のこと、だそうです
アメリカを舞台に、ハリウッド制作で映像化したら面白そうです

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