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読書三昧の日々

今津勝紀「戸籍が語る古代の家族」

2021/02/04
新書・ビジネス本・学習本etc 0
#読書#今津勝紀#戸籍が語る古代の家族#吉川弘文館


吉川弘文館
2019年10月 第1刷発行
2020年 1月 第2刷発行
211頁


国民の身分台帳たる戸籍
古代日本にも戸籍に人々が登録され、租税負担の基本となっていた
どの範囲の親族が記載されたのか、人口総数や平均余命、歳の差婚が多かった理由等々
古代の人々の暮らしを明らかにする

今に伝わる古代の戸籍―プロローグ
古代の戸籍
戸口と貧富
戸籍からみた婚姻
古代の恋愛と婚姻
流動性の高い古代社会
女性ばかりの平安時代の戸籍-エピローグ

現在に繋がる戸籍制度は戸籍法が明治四年(1871年)に施行され翌五年に戸籍が作成されたのが出発点でそれ以降何回かの法改正を経て現行に至っているのだそうです
あって当たり前と思っている戸籍制度は一体いつ頃からあったものか、古い戸籍に記載されている内容から何が読み取れるのか
タイトルに興味を惹かれて読んでみました

本書で扱う古代の戸籍は、年数が経て廃棄されるはずが当時の紙は大変貴重品だったため、実際には廃棄されず裏面を再利用され、正倉院文書に偶然残されていたものとのこと
世界的にみても稀有な資料群なのだそうです
襖の裏張りから貴重な文書や絵が出てくるという話もよく聞きますが、出来る限り使いまわして物を大事にする日本人気質が残してくれた貴重な財産です

私が住む愛知県のお隣、御野国(現在の岐阜県美濃地方)の700年頃の戸籍が多く残存しているとのこと
偶然残ったというだけのことですが、もし日本中の戸籍が全部残っていれば歴史家さんたちには正倉院宝物以上の価値ですよね

『戸』という漢字は扉を共有するまとまりを意味します
魏志倭人伝に、倭人の国々に七万余戸、とありますが「戸」の実態が現在の「世帯」にあたるのかどうかはわかっていないそうです
でも、なにかしら人口数なりを把握していたのは確かだと思います


3世紀から10世紀まで
戸籍を探ることで古代の人々の暮らしやはたまた政治まで見えてくるのです


そういえば
実家の父親が亡くなった時、取り寄せた原戸籍に載っていた人(父の3代前の人だったかしら)の出生欄に安政○○年とあって、ご先祖様がいて父がいて今の自分がいるのだと改めて感じ入りました
暇とお金があれば、の話ですが可能な限り遡って御先祖様の戸籍を取り寄せてみたいものです
      20200906戸籍が語る古代の家族s



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