おうち映画(日本)を5本
「星めぐりの町」
2018年
【チャンネルNECO】
舞台は愛知県豊田市
車の町というイメージですが平成の大合併前の北設楽郡や西加茂郡も含まれており豊かな自然にも恵まれているところです
主人公の島田勇作(小林稔侍)が暮らすのも自然に囲まれた山間に立つ一軒家
早くに妻を亡くし、豆腐屋を営みながらひとり娘の志保(壇蜜)と暮らしています
ある日、勇作の元に亡き妻の遠縁にあたる少年、政美(荒井陽太)がやってきます
東日本大震災の津波により瞬時に家族全員を失い心に大きな傷を負った政美は周囲に心を閉ざし預けられた先々で問題を起こしてきました
そんな彼を勇作は静かに見守り続け、政美も自然に根差した勇作との暮らしの中で少しずつ立ち直っていきます
穏やかな日々が続くある日、政美が一人で留守番をしていた最中に町を大きな揺れが襲います
大震災の恐怖がよみがえった政美は忽然と姿を消してしまい、町中総出で捜索をしますが見つからないまま一夜が明けます
心配でたまらない志保に向かい「男の子は一人で乗り越えなければならない時がある」と言葉少なに語る勇作
勇作の気持ちが通じたのか、政美はしっかりとした足取りで家に戻ってくるのでした
小林稔侍さんは勇作を無理なく演じられていました
意外だったのは壇蜜さんの演技力です
志保は、車の整備工場で働き単独でバイクに乗り北陸まで出かけるような活発で気が強い女性という印象でしたが、地震の後、戻ってきた政美を見つけた表情からは作り物ではなく飾り気のない素の優しさ、温かさが感じられ、その変化に少し驚かされました
父・勇作の一人娘の育て方は間違っていなかったようです
壇蜜さんの名前が売れ始めた頃のエロティックなイメージを捨てきれずにいた自分、反省しています
地元エキストラさんたちも大活躍でした
勇作に湯豆腐を食べさせてもらっていたおばあちゃん、今もお元気にお過ごしでしょうか^^
どうやら、政美は勇作の仕事を継いで豆腐屋になるようです
人生の大先輩と子ども、人と人との絆にほのぼのとするヒューマンドラマでした
「翔んで埼玉」
2019年
【日本映画専門チャンネル】
原作は魔夜峰央さん
しかし、未完に終わっているのだそうです
1982年当時居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画とのこと
「パタリロ!」は全巻読みましたが本作は知りませんでした
東京都民から酷い迫害を受けている埼玉県民が東京都知事の悪行を公にして、千葉、群馬をも巻き込み、東京&神奈川連合を潰して全国埼玉化、さらに全世界埼玉化を目指すという途方もない設定ですw
二階堂ふみさん、GACKTさんだから実現した実写版でしょう
エンタメとして面白かったですが埼玉あるあるを知らないので50%も楽しめなかったかもしれません
全世界埼玉化が実現したら、全世界は個性に乏しいものになってしまうのではないでしょうか…
「僕と妻の1778の物語」
2010年
【チャンネルNECO】
SF作家の眉村卓さんと2002年に癌で亡くなった悦子夫人の実話をもとに、余命宣告を受けた妻のために5年間にわたって笑うと免疫力があがるというので1日1篇の楽しい短編小説を書き続けた夫の姿を描きます
夫役に草彅剛さん、妻役に竹内結子さん
いよいよ妻の最期の日が近づいてからの草彅さんの鬼気迫る演技は観ていて辛かったです
妻を見送る最後の1篇に落涙
草彅さんだから描ける世界観です
感涙の物語でしたが映画としては普通と思いました
「愛がなんだ」
2019年
【日本映画専門チャンネル】
原作 角田光代
アラサーOLのテルコ(岸井ゆきの)
友人の結婚式の二次会で出会ったマモル(成田凌)に一目惚れしてからテルコの世界はマモル中心になってしまいます
仕事中でも真夜中でもどんな時でもマモルが最優先です
しかしマモルはテルコへの恋愛感情は全くなくマモルにとってのテルコは暇な時の時間つぶしの相手など単なる都合のいい女でしかありませんでした
テルコみたいな女の子、イラつきます
相手が求めていないのに、良かれという思いからせっせと奉仕する
それが相手にとって負担になっているのに気づかない?
前半はそんな感じで観ていたのですが…
マモルが思いを寄せる年上のすみれ(江口のりこ)が登場した辺りからテルコのどろりとした心情が表に出てきて俄然面白くなりました
テルコ→マモル→すみれの奇妙な片想い三角関係が可笑しかったです
観終われば、テルコの打算無しの清々しいほど純真な恋心を応援していました
ま、相手はマモちゃんでなくてもいいと思いますが^^
終盤に当て馬にされた感じの役で中島歩さんがチラッと出演されていました
イイ男なんだけれどビビッと来るものがない役者さんですねぇ
岸井ゆきのチャンが可愛かった♪
「アフリカの光」
1975年
【日本映画専門チャンネル】
冬の北海道・羅臼漁港を舞台にアフリカ行きの船に乗ることを夢見てさまよう2人の若者(萩原健一、田中邦衛)を描きます
ヤクザや荒くれ漁師たちの酒、煙草、女、金、暴力の日々の繰り返しに正直辟易しました
当時はこんな映画が普通だったのでしょうがどうにも馴染めず観ていて辛かったです
あのような刹那的な暮らしは私には無理無理( ;∀;)
ヤクザの情婦、桃井かおりさんの体当たり演技には脱帽
ショーケン見たさに最後まで頑張りました!
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