fc2ブログ
読書三昧の日々

奥田英朗「向田理髪店」

2020/02/26
角田光代 0
#読書 #奥田英朗 #向田理髪店 #光文社文庫

光文社文庫

201812月 初版第1刷発行

295

 

 

かつては炭鉱で栄えていましたが、今はすっかり寂れ、高齢化ばかりが進む北海道の過疎の町

理髪店を営む向田康彦は札幌で働く息子の「会社を辞めて店を継ぐ」という言葉に素直に喜べず戸惑います

 

作中に出てくる炭坑博物館や映画祭などから実在する北海道のY市が舞台と思われます

 

「向田理髪店」「祭りのあと」「中国からの花嫁」「小さなスナック」「赤い雪」「逃亡者」

公的サービスが減らされた過疎の町で暮らすのは大変、田舎町の柵は余所者にとっては厳しい、etc

マイナス面を描きながらも人の優しさや温かさを織り込んだハートウォーミングな連作短篇集です

自分も町民の一人になったような気分で登場人物たちにエールを送りたくなりました

20190516向田理髪店s 


関連記事
スポンサーサイト



Comments 0

There are no comments yet.