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読書三昧の日々

1/18 第二十一回 万作を観る会

2020/01/23
落語・講談・狂言・文楽 0
#狂言 #野村万作 #野村萬斎 #名古屋能楽堂

第二十一回 万作を観る会

名古屋能楽堂

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席は正面ですが右端の方

チケットが取れただけでも奇跡です^^

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「宗論」

たまたま出会った二人の僧侶が旅の道連れになります

ところが宗旨を聞けば法華僧と浄土僧という犬猿の仲でした

面白おかしく宗旨論争を繰り広げる姿が滑稽でした

浄土僧:野村萬斎

法華僧:野村太一郎

 

「附子」

狂言を見たことがなくてもこの演目だけは知っているという人は多いのではないでしょうか

主人は太郎冠者と次郎冠者を呼び出し、桶の中にあるのは附子という猛毒でその方向から吹く風に当たっても滅却してしまうと脅して出かけます

そう言われると見たくなるのが人の心理

恐る恐る近づいて食べてみると中身は砂糖とわかり奪い合って夢中で食べているうち気づいてみるとすっからかん

言い訳を考えた二人は…

泣きながら言い訳する二人と、苦々しく彼らの話を聞く主人

分かりやすくてひたすら笑えます

ちなみに、附子はトリカブトの根を乾燥させた実在の猛毒で、漢方薬としても使われるのだそうです

太郎冠者:深田博治

主:岡聡史

次郎冠者:月崎晴夫

 

「靭猿」

太郎冠者を連れ野原へ狩りに出かけた大名が子猿を連れた猿曳に出会います

靭に猿の皮を巻きたいと思っていた大名は子猿の毛並みの良さに目を付け皮をくれと言います

皮を剥いだら死んでしまうと猿曳は断りますが、大名は弓矢をつがえて脅し強引に承諾させます

猿曳が子猿に因果を含めて打とうとする愁嘆場はもらい泣きしそうでした

前段の緊迫感、中段の愁嘆場、後段はめでたい雰囲気への変化に富む演目

昨年11月頃にEテレで見ましたがやはり生で観るのとは大違いですねぇ

大名:野村万作

太郎冠者:高野和憲

猿曳:野村萬斎

子猿:三藤なつ葉

なつ葉さんは万作さんのお孫さんで萬斎さんの姪にあたるお嬢さんです

見事に子猿を演じ切り拍手喝采

Eテレで見た時の子猿は野村裕基さんでした

 

ポスターには野村裕基さんのお顔がありますがこの日の出演はありませんでした

 

 


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