乃南アサ「風紋」
双葉文庫
新装版
上巻 2016年 4月 第2刷発行
下巻 2014年10月 第1刷発行
解説・香山二三郎
上巻 606頁
下巻 525頁
ある日、ひとりの主婦が殺された
スキャンダラスな事件に過熱する報道
私生活を暴かれる被害者と加害者の家族
刑事、検事、弁護士、記者、被害者、加害者、夫、妻、親戚、子供たち
事件に関わる人間の欲望、絶望、希望を余すことなく描きます
こんなに長いの読めるかしら…
それなりに時間はかかりましたが不安は杞憂に終わりました
本書に描かれたように、事故や犯罪で亡くなったり怪我をした方々だけでなく、加害者、被害者双方の近親者、関係者など「被害にあった」と思った全ての人が自分は被害者であると感じたのでしょうか
その影響はどこまで広がり、どのように人生を狂わせたのでしょうか
色々、考えずにはいられませんでした
続編の「晩鐘」も近いうちに読みたいです
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