白石一文「一瞬の光」
久し振りに「小説」を読んだ
という満足感に充たされました
東大卒、美男子、超一流企業で社長の寵愛を受け異例の昇進を遂げるエリート橋田
幼い頃から母と兄から虐待を受け続け心に深い傷を持つ香折
橋田の勤める会社の社長の姪で、モデル並みの美貌を持つ瑠衣
企業内のどろどろとした出世争い
橋田、香折、瑠衣の三角関係
人間の心の奥底を深く抉り取る
白石さんの世界です
生の最中、我々は死の中にいる
誕生の瞬時から常に人間は、いつ死ぬかわからない可能性がある
そして、この可能性は必然的に既成事実になる
理想的にはすべての人間が人生の一瞬一瞬を、次の瞬間が最後の瞬間となるかのように生きなければならない
涙なしでは読めないラストが待っています
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