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読書三昧の日々

山本周五郎「柳橋物語」

2019/05/17
山本周五郎 0

角川文庫

2018年 3月 初版発行

解説・諸田玲子

268

 

 

悲惨な境遇におかれた女性を主人公に描く2

「柳橋物語」

恋に恋していた17歳の時

“待っていて欲しい”の言葉を信じてしまったが故、真実を見る目を曇らせてしまったおせん

本当に自分を愛してくれていた男を見失ってしまい、四面楚歌の苦しみの中、闘って闘って、最後には正々堂々と生きる道を選んだのでした

 

「しじみ河岸」

犯してもいない罪で入牢し、処刑を待つお絹

直感から、お絹は嘘をついていると気付いた吟味与力・律之助がその謎を解き明かしていきます

生れた時から絶望と諦観の中で暮らすしじみ河岸の人々

お絹を救ったことが果たして良かったのかどうか、ほろ苦い酒を呑む律之助なのでした

 

 

貧困、冷淡な世間、裏切り、不実と闘う山本周五郎さんの弱者に寄り添う眼差しに、ホッと救われる思いの残る2編でした

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