前田司郎「誰かが手を、握っているような気がしてならない」
父・タカシ
母・ミナコ
姉・リオ
妹・ナオ
そして神
5人の語り手の独白
行も章も分かれない
数行読んで独白者が変わっていたことに気づく
慣れるまで少し大変でした
神様の声が聞こえると言うナオ
ナオは不倫の子かもしれない
ミナコが家出した
タカシは疲れを感じ始める
リオはナオのこと、家出した母のことなど友人のキトウさんに泣きながら語る
タカシ、ミナコ、リオ
それぞれが自分の存在について、神について考える
そして、バラバラになりかけた家族が再生に向かう
哲学的
宗教的
のようで
実は
人と人の関係は
基本に立ち返れば簡単で上手くいくものだ
と言われたような気がしました
温かみのある小説でした
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