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読書三昧の日々

前田司郎「誰かが手を、握っているような気がしてならない」

2009/09/15
前田司郎 0

父・タカシ
母・ミナコ
姉・リオ
妹・ナオ
そして神

5人の語り手の独白
行も章も分かれない
数行読んで独白者が変わっていたことに気づく
慣れるまで少し大変でした

神様の声が聞こえると言うナオ
ナオは不倫の子かもしれない
ミナコが家出した
タカシは疲れを感じ始める
リオはナオのこと、家出した母のことなど友人のキトウさんに泣きながら語る

タカシ、ミナコ、リオ
それぞれが自分の存在について、神について考える
そして、バラバラになりかけた家族が再生に向かう

哲学的
宗教的
のようで
実は
人と人の関係は
基本に立ち返れば簡単で上手くいくものだ
と言われたような気がしました

温かみのある小説でした

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