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読書三昧の日々

植松三十里「愛加那と西郷」

2018/11/03
植松三十里 2

小学館文庫

20166月 初版第1刷発行

解説・西條奈加

325

 
 

薩摩藩から奄美大島に送られた西郷隆盛の世話をすることになった島の名家の娘・愛加那

彼女を主人公にした歴史小説です

江戸や京はおろか鹿児島にさえ行っていない、ただの一度も奄美諸島から出ることのなかった愛加那の目を通して描かれる激動の幕末

決して才女でも女傑でもない一介の妻であり母である彼女ですが、彼女がいなければ西郷は奄美で朽ち果て薩摩へ戻ることもなく明治維新の立役者ともなり得なかったかもしれません

西郷や二人の子供を島から見送り、夫の成し遂げた功績を見届けた愛加那は年老いて独り最期を迎えます

その最期の時、傍にいてくれたのは彼女が待ち続けた西郷でした

 

印象深いのは、黒糖の販売権を独占する薩摩藩の厳しい搾取に苦しむ島の人々の暮らしと、時代が変わり徐々に改善されていくところ

奴隷制度もあったとは知りませんでした

愛加那からみた西郷の姿と共に奄美の歴史を知ることが出来たのも良かったです

 

表紙カバーの西郷が見つめているのは日本の未来でしょうか

 
























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Comments 2

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こに

No title

> ゆーりさん
訪問&コメントありがとうございます。
大河は観ていないのですが、誰が愛佳那を演じるのかは放送前に気になっていました。

>あんご(島妻)をかわいそうな人物ではなく、
意志の強い人物として描いてくれた小説だな~と思います

そうですよね。一方的な見方だけではいけませんよね。

2018/11/05 (Mon) 09:38

ゆーり

No title

初めまして。
奄美在住の「ゆーり」と申します(*^0^*)

私のお気に入りの一冊です!(*´艸`)

大河ドラマでは、二階堂さんが熱演してくれて、なおさら愛加那さんが好きな人物になりました。

あんご(島妻)をかわいそうな人物ではなく、
意志の強い人物として描いてくれた小説だな~と思います。

2018/11/04 (Sun) 21:15