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読書三昧の日々

藤沢周平「又蔵の火」

2017/10/27
藤沢周平 0

文春文庫

1984年に刊行された文庫の新装本

20064月 新装版第1

20161月    第11

解説・常盤新平

341

 
 

「又蔵の火」「帰郷」「賽子無宿」「割れた月」「恐喝」

直木賞受賞作「暗殺の年輪」に続く二冊目の作品集

主人公は、放蕩者の兄のため理不尽ともいえる仇討を挑む男や、やくざ者たちで、暗いものばかりです

しかし、不思議なことに、どれも奥深く作者の温かい目線が感じられます

文字を追いながら、短編映画(又はドラマ)を観ているかのようでした

 

最初にこのような暗い作品を読んでいたら藤沢さんの良さに気づけぬまま、放置したかもしれません

明るくユーモアに溢れた後年作との邂逅により藤沢周平の世界にのめり込めたことに感謝したい気持ちでいっぱいです

 
 
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