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読書三昧の日々

スティーヴ・ハミルトン「解錠師」

2017/04/10
海外の作家 0

訳・越前敏弥

早川書房

201112月 初版発行

201211月 4刷発行

422

 
 

8歳の時、大事件に巻き込まれ、その精神的なショックから口をきけなくなったマイクル

孤独なマイクルでしたが、得意なことがふたつありました

ひとつは絵を描くこと、もうひとつは解錠という許されざる特技でした

物語は刑務所に収監されて既に10年を迎えようとしている20代後半のマイクルがどんないきさつで解錠師になったのか、どうして服役することになったのかを、自ら打ち明ける形で綴られていきます

 

全米各地の泥棒たちに協力して報酬を得る解錠師としての日々

それと、8歳の時の出来事のあとから解錠師となるまでの日々

この二つの時間を行き来します

そして両者をつなぐのは

恋人となるアメリアとの出会い

一方で犯罪者への転落が始まるマイクル17歳の夏でした

 

米国ではヤングアダルト世代に読ませたい一般書に与えられるアレックス賞を2010年に受賞しています

育った環境に左右されることが多い少年犯罪の重いテーマを内包しつつ、疎外感、恋愛、など10代の少年の心情が生き生きと描かれています

 
 

20代後半になったマイクル

若くしてあまりに多くの苦しみを背負いこんでしまいましたが

恋人、アメリアと再会し、言葉を発する日がいつか必ずくることを願って止みません

 
 

これ、本家アメリカで映画化されないかしらん

絶対アメリカで!

 
 
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