映画・母の残像
原題 LOUDER THAN BOMBS
2015年 ノルウェー、フランス、デンマーク、アメリカ
著名な戦争写真家だった母イザベル(イザベル・ユペール)の突然の死から3年
回顧展の準備のため、長男ジョナ(ジェシー・アイゼンバーグ)が父(ガブリエル・バーン)と弟コンラッド(デヴィン・ドルイド)が暮らす実家に戻ってきます
久しぶりに顔を合わせた3人は回顧展の準備過程でイザベルへのそれぞれの思いを語ります
残された3人の男性とイザベル本人の視点から描かれる家族との別れという、誰もがいつしか体験し乗り越えなくてはならない普遍的テーマ
残された息子達との関係に悩む初老の男
妻との間に子供が生まれたばかりで、自分が親になることを受け止めきれない青年
大人しいけれど感受性豊かな15歳の少年
そして戦争写真家という職業のせいで家族と自分との間に距離を感じ疎外感に苛まれる女性
家族4人の心の動きと葛藤がスクリーンから伝わってきます
極めつけは、ラスト近く、イザベルの顔のアップの長映しでしょうか
ジェシー・アイゼンバーグ演じる、繊細な心を持つ青年が新鮮でした
邦題「母の残像」
久々ヒットです
年月が過ぎ、父と二人の息子から母の残像が薄くなる日がいつかやってくることでしょう
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