森川智喜「未来探偵アドのネジれた事件簿 タイムパラドクススイリ」
新潮文庫
2014年11月 発行
381頁
主な登場人物は3人
益井丸太、20歳
201X年に生きる私立探偵事務所所長
芽原アド、21歳(?)
未来世界224X年からやってきて益井探偵事務所に勤務
携帯式時間移動装置『タマテバコ』を使って探偵活動を行う
元タイムパトロール隊員
中期物理学時代=現代との異時代交流を大衆化させるのが夢
武村ロミ
タイムパトロール隊員、新米刑事
とある事情からアドを追って現代にやってきた
アドの助けもあって依頼された仕事をそつなくこなす益井
とある事件捜査中に偶然出くわした未来犯罪者
3人は歴史を大きく変えることなく未来犯罪者を捕まえることができるのでしょうか
著者は大学院で物理学を専攻されていたとのこと
読み始めはアドやロミが語る未来の物理学など『知識』が前面に出ているようで小説としてはイマイチだな、などと思っていたのですが読み進むに従い俄然面白くなってきました
特に「因果相転移」の章が面白い
タイムトラベルものの入門書としてお薦めします
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