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読書三昧の日々

皆川博子「アルモニカ・ディアボリカ」

2014/09/11
皆川博子 4

早川書房

201312月 初版発行

458

 

「開かせていただき光栄です」の続編

 

18世紀ロンドン

5年前の連続殺人事件で愛弟子エド、ナイジェルを失った解剖医・ダニエルは失意の日々を送っていた

やはりダニエルの弟子だったアル、ベン、クラレンスは盲目の判事・ジョンの要請で犯罪防止のための新聞を作っていた

ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む

屍体の胸には〈ベツレヘムの子よ、よみがえれ! アルモニカ・ディアボリカ〉と謎の暗号が残されていた

アル、ベン、クラレンス、ネイサン、ジョン、ジョンの姪・アンらは再び事件の渦中へ

 

ベンジャミン・フランクリンがガラス職人に制作を依頼したという謎の楽器「アルモニカ」

王族や貴族たちの腐敗した政治

理不尽に引き裂かれ辛酸を嘗める恋人たち

 

本作では、ある精神病院が重要な舞台のひとつになっています

そこで育った若者、上の人間の思惑に絡み強制的に収容されていた人々の受けた屈辱的で非人道的な扱いは前作で著されたネイサンの投獄体験を遥かに上回る悲惨さです

 

「ベツレヘム」が繋ぐ過去と現在

前作より数段面白く出来た作品だと思います

 

ラストからすると

もしかしたら続々編もあり?

 

あったら嬉しいな

 
 
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Comments 4

There are no comments yet.

こに

No title

Tomatoさん
素晴らしい作家さんですよね。
お年が気になるところですが。
少しでも多くの作品を世に送り出して欲しい、と思うのはファンの我儘ですネ。

2014/09/14 (Sun) 11:23

Tomato

No title

前作ともども最高!
皆川博子は驚異の作家だな~

2014/09/14 (Sun) 03:52

こに

No title

完熟とまとさん
ナイス!ありがとうございます。
当時の下級層の暮らし、ロンドンに比べたら江戸はマシだったかと思うくらいの悲惨さでしたねぇ。
ホント面白かったです。
『笑い姫』も読まなくっちゃ!

2014/09/12 (Fri) 07:53

完熟とまと

No title

おはようございます!(^O^)/

皆川先生のこのシリーズは良かったですね。
キャラクターもいいけど、この時代の歴史と時代考証が印象的でした。
あの精神病院の状況とナイジェルの生い立ちが、本当に凄まじかったですよね。
英国の衛生状態、特にトイレのいい加減さや、警察不在治安等、庶民が生きていく辛さ悲惨さを表わしていたと思います。
傑作でしたね。

ナイス☆(*^^)v

2014/09/11 (Thu) 10:52