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読書三昧の日々

福永武彦「忘却の河」

2009/04/30
福永武彦 2

これまた再読

福永武彦さんの描く孤独・愛・死

会話文が「」に囲まれていません
また現在も過去も並行して流れていきます
今語られていることが、会話なのか心の中なのか、現在の出来事なのか、過去の思い出なのか…
考えながら読む分、しっかりと文中に描かれた心の内が読み取れます

妊娠した恋人を捨てて自殺させた藤代は、戦争で友人を亡くし、償えない罪の意識を抱いたまま、お見合いで結婚した妻と日々を送っている
藤代の妻は戦死した年下の大学生を想っている
藤代は、妻子を残して戦死していった友人の代わりに、自分が死ねばよかったと思っている

真に愛した今は亡き人を想う夫妻に比べ、その娘たちの恋愛は時代が違うとはいえ軽く見えてしまいます
それでもこの作品が発表されたのは昭和38年
現代に比べればまだまだお堅い時代です

周囲に福永武彦さんを知らない人が多いのが残念!

解説エッセイは
池澤夏樹さん
福永武彦さんの息子さんです

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Comments 2

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こに

No title

match33さん

初めまして
訪問&コメントありがとうございます
福永さんを初めて読んだのは高校生の時でしたので
かれこれ30数年になります^^;
実家に置いてあった本は処分してしまったので購入して再度読みました
福永は若い人には「退屈」に感じられるようですが、めげずに周囲に勧めまくっております

2011/02/06 (Sun) 11:41

match33

No title

はじめまして
カテゴリから来ました。福永、知らない人多い
ですよね。僕にとっては青春の作家です。
池澤夏樹が解説ということはわりと最近出た
新潮文庫ですね。僕は昭和49年7刷の単行本で
読んだので解説だけ立ち読みしました(笑)
福永の本は全集はじめほとんど揃ってます。
もう没後30年が過ぎました。
よかったら僕のブログも覗いてください。

2011/02/05 (Sat) 13:49