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読書三昧の日々

葉室麟「風の軍師 黒田官兵衛」

2014/01/28
葉室麟 8

講談社文庫

20132月 第1刷発行

解説・湯川豊

332

 
 

秀吉の懐刀として武勲を立てた官兵衛は戦況膠着する文禄の役で朝鮮行きを申し出る

しかし、知略家・官兵衛の真意は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つことだった

関ヶ原の戦いでも伴天連の王国を造るべく九州で挙兵

下剋上の時代、異国の風を受け、夢を追う男の壮絶な生涯

 
 

清須会議の頃には秀吉に忠実だった官兵衛ですが

時は流れ、人も時代も変わるものです

権力を手に入れてからの秀吉の変貌ぶりに憤慨

自らも入信していた官兵衛はキリシタンへの弾圧を見過ごすことはできません

 

細川ガラシャなどのキリシタンからももっとも頼られる存在となっていました

 

官兵衛ともう一人

主要な登場人物が日本人修道士ジョアン・デ・トルテス

大友宗麟の子で南蛮の血を引く彼は、人生の要所要所で官兵衛に会い背後から支えます

 
 

戦国末期の日本と当時のキリシタン、果てはイエスズ会の動きなどに加え

秀吉暗殺の目論見や海を渡ってくる毒薬カンタレラの行方など

史実であったかもしれない事件に葉室さんの創作も加わり、大変面白い物語に仕上がっています

 

関ヶ原の戦い直前

織田秀信が岐阜城を出て木曽川河畔に陣を構えていたという件

10月に実際に岐阜城から眺めたあの場所かと思うと感慨もひとしおでした

細川ガラシャと織田秀信の関係が切なかったです

ガラシャを偲ぶ言葉で締めくくられるラストはインパクトがあります

本作の前に「風渡る」を読んでおくべきでしたが、これはこれで十分楽しめます

「風渡る」は、また次の機会に

 

三浦綾子「細川ガラシャ夫人」もお薦めします♪

 
 
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Comments 8

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こに

No title

完熟とまとさん
黒田官兵衛の名前は知っていましたが、あまり詳しくはなかったので大河もあることだし、と思って読みました。
だいたいこのタイトルがカッコ良いではありませんか?

2014/02/01 (Sat) 13:00

完熟とまと

No title

こんにちは!(^O^)/

黒田官兵衛といえば、司馬遼太郎の「播磨灘物語」をイメージしていましたが、大河ドラマで話題の黒田官兵衛は、葉室麟さん作でしたか?
史実+創作?
視点を変えれば違う面白さがありそうです。
三浦綾子さんの「細川ガラシャ夫人」はかなり昔に読んだような気がしますが、内容すっかり忘れてしまいましたよ。
今年は大河ドラマも見ることにしたので、小説も読みたくなりました。(*^^)v

2014/01/31 (Fri) 15:15

こに

No title

dondonさん
岡田君の官兵衛さんはカッコ良すぎですが、まぁドラマですからネ。
葉室風、黒田官兵衛もなかなか良いですよ。^^

2014/01/29 (Wed) 09:47

こに

No title

あられもちさん
三浦綾子さんとはまた違った視点で描かれていて面白かったです。
「細川ガラシャ夫人」は強烈でしたね。
三浦作品は一通り読んで今は休憩中ですが、また読みたくなりました♪

2014/01/29 (Wed) 09:45

こに

No title

supernovaさん
大河、今は姫路から京都ですものね。
晩年に向けては岡田君人気もあって観光客もグンと増えるのではないでしょうか?
細川もですが、お殿様も『転勤族』で大変ですよねぇ。
どこが地元なのかよくわからなくなります。

2014/01/29 (Wed) 09:41

dondon

No title

大河ドラマは見てますので、この人にちなんだ小説にも興味ありますね~(*^^*)
今度、読んでみたいと思いまーす♪

2014/01/28 (Tue) 22:34

あられもち

No title

「時の人」黒田官兵衛ですが、本作は秀吉が天下をとった後のことが描かれているのですね。これは興味深いです。
三浦綾子さんの「細川ガラシヤ夫人」は印象深く残っています。

2014/01/28 (Tue) 17:06

supernova

No title

官兵衛の違った一面を見ることができる、面白そうな話ですね。
私が住む福岡県では、大河ドラマ官兵衛にあやかり、観光客を呼び込もうとがんばっているようです。
でも、住んでいたのは晩年のほんの数年だし、福岡県民としては、官兵衛よりやっぱりその子長政の方に愛着があります。

2014/01/28 (Tue) 14:09