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読書三昧の日々

映画・蠢動-しゅんどう-

2013/10/20
映画&ドラマ 2

2013年 日本

 
 

斬る、武士として

 

享保年間

山陰の外様小藩・因幡藩で起きたある事件

公儀から遣わされた剣術指南役・松宮(目黒祐樹)の不穏な動き

公儀より使者が検分に来るとの知らせに、藩と民を守らんと動く城代家老・荒木(若林豪)

藩の命令を貫こうとする剣術師範・原田(平岳大)

公儀の威信を貫こうとする使者・西崎(栗塚旭)

己の意志を貫こうとする若き藩士・香川(脇崎智史)と姉(さとう珠緒)

 

それぞれが己の信念に従い動いたあとに残ったものは…

 
 

ナレーションもBGMも一切流れません

出だしは退屈、静かです

人の話し声、足音、物音のみ

城代家老がある決断をしてからは一転、剣劇の世界へ突入します

そこで初めて流れてくるのが倭太鼓

エンドロールまでほぼ切れ目なく流れる倭太鼓の効果もあり

海外版タイトル「BUSHIDOU=武士道」の世界に惹きこまれていきます

鑑賞後は『良かったなぁ』の言葉が頭の中をグルグル

 

さとう珠緒を筆頭に若手俳優陣の演技は全然ダメです

しかし、平岳大、若林豪、目黒祐樹、栗塚旭の4人、その中でも若林vs栗塚の抑えた演技と

後半、派手な雪上の立ち回りシーンがそれをカバーしていたのではないでしょうか

この立ち回りは一見の価値あり

突っ込みどころは多々ありますが、肩で息をし転げまわる人と人のぶつかり合いはリアルです

平さんだけはクールでしたが、やはり最後までクールとはいかず…

 

勧善懲悪で終わらない正統派時代劇でした

 
 

平さんと栗塚さんの武士の美しい所作に惚れ惚れ

万人にお薦めできるとは思いませんが、自分にはニジュウマル作品でした

 
 

余談

「必殺鳥刺し剣」みたいなラストを想像したけど違った! 

浅はかでした。<m(__)m>




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Comments 2

There are no comments yet.

こに

No title

チャコティさん
若手は本当にいけませんでした!
なんでさとう珠緒さんなんて使ったのでしょうかねぇ。
原田が松宮に土下座するシーン、目にもとまらぬ速さで袴を膝裏に挟み込む所作が忘れられません。

2013/10/29 (Tue) 21:17

チャコティ副長

No title

実戦的な立ち回り、殺陣がよかったですね.綺麗事ではなく表現されていました.主役級は良いのですが、ギャラの差が芝居にでてしまいましたね.若手の演技の酷さが足を引っ張った気がします.トラバさせて下さいね.

2013/10/27 (Sun) 10:51