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読書三昧の日々

西加奈子「窓の魚」

2013/06/27
西加奈子 4

新潮文庫

20111月 発行

解説・中村文則

205

 
 

ナツとアキオ、ハルナとトウヤマ、二組の恋人たちの温泉旅行の一夜を四人それぞれの視点から描いています

そこに宿の宿泊客、女将、使用人の語りが加わる少し凝った作りの物語

 

ナツ、アキオ、ハルナ、トウヤマがそれぞれ相手を観察し分析するところからは、人間の怖さ、嫌らしさ、生々しさが伝わってきます

家族や友人以前の関係の四人ならアリ

自分を振り返ってみれば

その程度の付き合いの相手には、表情には出さなくても心の中で悪態をつくことがあります

そこで、相手も自分に対して心の中にはとんでもない悪意を持っているかもしれないと考えるとゾッとします

お互い様ということですが嫌な気持ちになります

ならば、少なくとも自分は相手に対し悪意、そこまではいかなくても否定する気持ちは減らしたほうが気持ちよく付き合えると思うのですがどうでしょうか

あくまで自己中心的な考えなのでしょうけどね

 

この小説の四人が今後どうなっていくのかはわかりません

このままの状態なら消滅は必至のようにも、ハルナが本当の自分を見つけ始めたように何かをきっかけに新しい展開に至るかも

読後はどんより、スッキリせず「う~ん」となりますが嫌いではない作品

大阪弁ではないし、いつものエネルギッシュでストレートな西さんとは少し違うタッチの恋愛小説でした

 
 
 
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Comments 4

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こに

No title

完熟とまとさん
やはり似た感想をお持ちでしたか。
他の作品だと、たいてい一人は素直で屈託の無いなキャラが登場しますが本作は不在でしたね。
どの人も「う~ん」って感じ。
全ての人がナツたちみたい、ということなのかしら。(+_+)

2013/06/28 (Fri) 08:26

こに

No title

アー君さん
トラバありがとうございました。
Yahooのトラバ方法は面倒臭いです。
もっとシンプルな方法にして欲しいですよね。
大体、同じような感想でしたね。
やっぱ男女間の受け止めの違いはありますよね~。
それはそれでまた面白いところです。(*^。^*)

2013/06/28 (Fri) 08:23

完熟とまと

No title

今晩は!(^O^)/

これは以前読んだような気がします。
4人ともが、何だか屈折して、歪んでいましたね。
いつものストレートな西さんとは違うような印象でした。
錯覚?幻覚?
やっぱりどんより~?
不思議な読後感だったような気がしますよ。

2013/06/27 (Thu) 20:00

アー君

No title

だいぶ前に読んだ西さんですが、思い出しました・・・
う~ん、女性の感情と、男の感情とずいぶん違うかな?
Yahooで調べながらトラックバックしました。(なかなか覚えません)
最終的に感想が似ているので、ちょっとうれしいでっす(^O^)

2013/06/27 (Thu) 19:55