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読書三昧の日々

橋本治「リア家の人々」

2013/06/11
は行の作家 6

新潮文庫

20131月 発行

363

 
 

帝大出の文部官僚・砺波文三

敗戦後、公職追放の憂き目に逢うが復職

その歓びも束の間、妻は病で逝き3人の娘と文三が残される

やがて長女、次女はそれぞれ嫁ぎ、年の離れた三女と二人、静かな生活を送る文三だった

 

同じ「昭和」でも「三丁目の夕日」のようなノスタルジーを感じさせるものではありません

戦前生まれの父親が感じる娘や親戚の若者との価値観の違いからくる孤独

新しい時代の人間から見る古いタイプの男への反発心

 

自分より若干上の世代の話で、イマイチのめり込めませんでした

家庭内の雑事や家事労働と自分は無関係と考える文三

その時代の男は、そういうものだった、と繰り返されるのがまた不愉快

そこでもう一歩踏み込んだ心理描写があればいいのに、と幾度思ったことか

ただ、橋本さんの文筆力には感じ入るところが多くありました

文筆家として確固たるものを持っている方のようですね

 
 
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Comments 6

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こに

No title

supernovaさん
主人公の男性をシェークスピアの「リア王」に見立てたもののようです。
どうせタイトル買いするなら村薫さんの「新リア王」にすれば良かった…。
友人の中には歳の離れた旦那様だとこんな人もいるみたいです。そうでない人もいますけどネ。
我が家は同い年で家事育児にも積極的な旦那様で良かったわ~。ヽ(^o^)丿

2013/06/12 (Wed) 18:16

こに

No title

JIGENさん
橋本さん、お名前は知っていましたが初めて読んでみました。
高城のぶ子さんとか、素晴らしい小説家だということはわかるのですが相性がよろしくないようです。

2013/06/12 (Wed) 18:11

supernova

No title

題名の「リア家」とは何なんでしょう?
題名と、父親と末娘が静かに暮らすとだけ読んだら、心にじーんとくるような、良き時代を偲ばせてくれるような話を想像しちゃいますね。
田舎だからか、うちの回りにはまだこういう男性見かけますよ。
家事など一切しない知り合いは、「なんでお金払ってこっちがそば作らなきゃいけないんだ!」と手打ちそば体験に参加しなかったほどの強者です(笑)

2013/06/12 (Wed) 07:55

JIGEN

No title

おじゃまします。
世代的にいって、全共闘世代の真っ只中にいた(?)橋本氏ですから、その親といえば戦中派世代とおよその推測はできます。
私小説かどうかは分かりませんが、語り言葉で書かせたら、天下一品の小説家だと思います。
ただ、評論もいくつか書かれていますが、そちらからは得るものはほとんどないでしょう。

2013/06/11 (Tue) 22:08

こに

No title

夕凪日和さん
私もタイトル買いだったのですヨ。
同じく、何度途中で止めようと思ったか…('_')
内容は不愉快なんだけど、文章自体は上手いと思いました。
世代間の違いは埋まられないものなんですかね。
夕凪さんの分まで読みました!\(^o^)/

2013/06/11 (Tue) 20:16

夕凪日和

No title

こんばんは♪
こにさん、私挫折した本です。
タイトルに引かれ借りてもたのですが、
こにさんが読んでくれましたから、読了した気分です。(^-^)v

2013/06/11 (Tue) 20:08