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読書三昧の日々

藤沢周平「蝉しぐれ」

2013/04/27
藤沢周平 8

文春文庫

19917月 第1

201110月 第65

解説・秋山駿

464

 
 

舞台は海坂藩

ひとりの少年藩士、牧文四郎の成長物語です

 
 

冒頭

南西の方角から流れ下る水系

流れは蛇行しながら北東に向かう

という表現に馴染めず海坂藩の風景を思い描くことが出来ませんでした

私の暮らす太平洋側では川は北から南に流れるものなのでピンと来なかったのです

そこを何とか捻り倒してからはほとんど一気読みでした

 
 

藩の政争に巻き込まれ切腹を申しつけられた父

若干15歳で父の遺骸を一人自宅まで運ぶ文四郎の気丈さには恐れ入ります

隣家の娘・ふくとの淡い恋

反逆の罪により牧家は家禄を四分の三に減じられ住まいも長屋に移されますが、年月が過ぎ藩の勢力図が変わり始めると文四郎の周囲にも色々な変化がみられるようになります

牧家の惣領として成長していく文四郎の姿には清々しさが残ります

 
 
 

タイトルにもなっている蝉しぐれ

文四郎の立つ場所と共に幾度も描かれ、夏の木立の中五月蠅いとしか思えなかった蝉しぐれが美しいBGMのように思えてくるのが不思議でした

全体にソフトな印象ですが素晴らしい作品だと思います

ただ、個人の好みの問題かもしれませんが終章だけは余分、又は他にも描き方があったのではないでしょうか

 
 
 
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Comments 8

There are no comments yet.

こに

No title

ダダさん
初めまして。
訪問&コメントありがとうございます。
映画、機会があれば観たいと思います。

2013/04/28 (Sun) 11:39

こに

No title

すこんさん
ドラマは、15歳の牧文四郎に内野聖陽はちょっとなぁ、と思いましたけど、制作された時代も感じられて懐かしい感じがします。
終章は最初の山形新聞連載時には無かったものを単行本化されるときに加筆したと聞きました。
あれは興ざめでしたね、ホント。

2013/04/28 (Sun) 11:37

こに

No title

dondonさん
お久しぶりです。(^_^)
ナイス☆ありがとうございます。
無難なところで映画やドラマ化しやすい内容でしたね。
終章は、事件の片がついて何年か後、文四郎とおふく様が再会して…。こんなの止めてよ~、でしたヨ。

2013/04/28 (Sun) 11:33

こに

No title

supernovaさん
ドラマは日曜の午後、何度目かわからない再放送されていますね。
日曜午後だとテレビの前にいられなくて2回見ただけですが、原作にほぼ忠実で嬉しいです。
松本に住んでいた時も北に流れる奈良井川に慣れるまで時間がかかりました。同じ日本でも色々なんですよね~。
(^_^;)

2013/04/28 (Sun) 11:25

dadahiro_2003

No title

訪問履歴から来ました。
蝉しぐれは以前に読みました。
何処にモデルが在る感じなのですが判りませんでした。
映画を観てから読んだので、逆だったら良かったかなぁ。

2013/04/28 (Sun) 10:58

すこん

No title

こんにちは
蝉時雨 テレビで見ました。泥臭いドラマで良かったのですが、最後元彼女と一瞬昔のよりを戻してしまったところが個人的に興ざめでした。

2013/04/27 (Sat) 21:54

dondon

No title

こにさん、こんにちはー(^o^)/

僕も何年か前にこの作品は読みました!
細かな内容はよく覚えていないのですが、こにさんとおなじく、全体的にソフトで爽やかな読後感を残してくれたいい作品だったな~という感じだったと思います(*^^*)
終章、ん~~、思い出せませ~ん^^;

2013/04/27 (Sat) 17:58

supernova

No title

以前NHKドラマで見て、いつか本で読んでみたいと思いつつ
未だ手にしていません;
川の流れる方向なんて気にしたことなかったなぁ。
地元近くを流れる筑後川は、有明海に流れるので西だけど、
北東から南西方向ですね。
南から北・・今夜地図帳広げてみます♪

2013/04/27 (Sat) 17:04