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読書三昧の日々

ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」

2013/03/28
海外の作家 4

No one belongs here more than you.

訳・岸本佐知子

新潮クレストブックス

20108月 発行

20116月 8

274

 
 

16編を収録した短編小説集

最も短いものは2頁、長いものでも30頁程度

毎日少しずつ読んでいたら意外と早く読み終わった、という感じです

 

物語に登場するのは孤独で不器用な人々

何か行動を起こしはするのだけれど結局は元通り、またはもっと孤独に陥ったりします

そこに共感できる部分があったり、微笑ましく思ったり、少し辛く感じたりしながらも、自分に重なるところもありました

 

自分にいちばん似合う場所は一体どこなのかしら

考え始めると、ミランダの世界にはまり込みそうになります

 

嫌いな人は嫌いでしょう

私も、これが長編だと読み切れなかったかもしれません

 
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Comments 4

There are no comments yet.

こに

No title

supernovaさん
2頁のお話
たった2頁、されど2頁
強烈な印象が残るお話でした。
本作は、短編でなければ読めない!と思うような作品ばかりだったのでちょうど良かったかな。

2013/03/29 (Fri) 21:46

こに

No title

Tomatoさん
ちょっと無計画すぎやしないか、と思うものもありましたが、「人間こんなものなんだろうなぁ」と妙に納得の物語ばかりでしたね。
アメリカ人のストレートな表現に後ずさりしながら読むのを止められませんでした。

>少なからず妄想を紡ぐことで人生に対処しようとする
無意識のうちに誰もがやっていそうですよね。

2013/03/29 (Fri) 21:43

supernova

No title

2頁で物語を終わらせるなんて!
短くまとめるっていうのは、難しいでしょうね。
でも、ちょっと物足りなさを感じるかも・・
短編は時間があいたときに1つずつ読んでいけるから、ちょこちょこっと読むにはもってこいの本ですよね。

2013/03/29 (Fri) 08:07

Tomato

No title

これはけっこう興味深い短篇集でした。
出てくるのはみんな不器用で孤独、少なからず妄想を紡ぐことで人生に対処しようとする。私も自分自身に重ねて読みました。

2013/03/29 (Fri) 07:02