fc2ブログ
読書三昧の日々

小路幸也「リライブ」

2013/03/14
さ行の作家 4

新潮文庫

201210月 発行

解説・東えりか

318

 
 

死に逝くあなたの〈思い出〉をいただくために参上しました

代わりに人生で失ったものを一つだけ取り戻すことができます

〈バク〉が誘うもう一つの人生とは――

 

臨終間際、現れるバク(目の前に存在するというより頭の中に語りかけてくるイメージ)

あの日、あの時、あぁすれば良かった、あぁしなければ良かった、と思う場面から人生をやり直させてくれるという

ただし、一度目の人生の記憶は消され、二度目の臨終際に再度バクが現れ、その時一度目の人生の記憶が蘇る

やり直しの人生が何十年も続く人もいれば数秒の人も

そして本当の最期にはバクに感謝の言葉を残し消え去っていく

そこで話は終わらず、もう一人、バクから「これで良かったか」と語りかけられる人物がいるというオチが良いです

それは必ずしも「いい話」ではないのですが…

 

7つの短編のうち1編はバク本人(人か?)に関する物語

遠い昔、人にあらざる者として地上に現れた彼が人生を変えたのが、学者の息子「ぼっちゃん」

バクの願った通り、都に上り偉い学者さんになったのでしょうね

 
 

人はひとりではない、その人生を見守る別の人が必ずいる、ということでしょうか

人生を終える時、自分は何を思うのか

まだ想像も出来ませんが「この人生で満足でした」と言えたらいいかな、なんて思いました

 
 
 
関連記事
スポンサーサイト



Comments 4

There are no comments yet.

こに

No title

supernovaさん
そうですね~。
その時が来たらジタバタせず「良かった」で生を終えたいものです。

2013/03/15 (Fri) 18:36

こに

No title

夕凪日和さん
7通りのお話を通して語られる人生。
小説だと深い話もスッと入ってきて理解出来るので助かりますね。

2013/03/15 (Fri) 18:35

supernova

No title

小路幸也さんは、「東京バンドワゴン」シリーズしか読んだこと
ありませんが、この本はなかなか興味深い本ですね。
自分が命を終えるときには、「ああすれば良かった」というような
後悔があるにしても、「それでも良い人生だった」と思いたいもんです。

2013/03/15 (Fri) 08:05

夕凪日和

No title

こんにちは♪
深い本ですね、確かに、こにさんがおっしゃる事考えますね。
ふむふむ。

2013/03/14 (Thu) 17:23