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読書三昧の日々

山本一力「あかね空」

2013/02/22
山本一力 4

文春文庫

20049月 第1

20117月 第23

解説・縄田一男

399

 

2002年、第126回直木賞受賞作品

受賞された時、山本さんの生活ぶりが、随分マスコミに取り上げられていました

本作には、山本さんが歩んでこられた人生が凝縮されているようです

 

上方から一人、江戸にやってきた豆腐職人・永吉

住み着いた長屋で出会ったおふみと所帯をもち、子供にも恵まれた

豆腐の味は勿論、商売の仕方から何もかも上方と江戸の違いに四苦八苦しながらも、なんとか表通りに店を構えることが出来るまでになった「京や」

永吉の死、長男の放蕩、店にとっては危機的な状況にあっても、永吉が上方から持ってきた味はちゃんと引き継がれていきます

「京や」を取り巻く人々の情や、親が子に伝えるもの、子が親から受け継ぐものの大切さ、家族関係、夫婦関係が綺麗ごとなく描かれており、幾たびか「京や」を襲う事件、事故に絡む仕掛けもあって、頁を捲る指が止まりませんでした

 

ただ、おふみの性格が年齢や環境でそうも変わっていくものか理解し難かったのと

本作のような人間の情の濃さ、厚さはやや苦手ではあります

 
 
 
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Comments 4

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こに

No title

やっちいさん
京都のお豆腐でしたか?
そういえば、今回の旅行で湯葉と胡麻豆腐は食べたけど普通のお豆腐は食べませんでした。
しまった!

2013/02/27 (Wed) 16:28

やっちい

No title

数年前に読みました。
人情、時代小説が好きなワタシは面白く読みました(たしか)。
そして、その日の夕飯にお豆腐を食べたはず。

2013/02/25 (Mon) 09:45

こに

No title

Tomatoさん
食に関して地域によって様々というのは現代も変わりませんね。
本物ならば「余所者」も受け入れられるものです。
一力さんの小説には脳梗塞とか心筋梗塞を抱える人がよく登場しますが、ご自分の周囲にそういった方がいらっしゃるのでしょうか。
一力さんはこれで2冊目ですが小説と作者自身が直結している方だという印象が強いです。

2013/02/23 (Sat) 11:56

Tomato

No title

私は一力流人情話、嫌いじゃありません。
この作品では、親子や夫婦の心のつながりとともに、上方と江戸の味や商売の違いが興味深かったです。

2013/02/22 (Fri) 21:17