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読書三昧の日々

夏目漱石「虞美人草」

2008/11/29
夏目漱石 0

傲慢で虚栄心の強い
我の人
藤尾

貧しい中
恩師に助けられ、大学まで進み恩賜の銀時計を賜るまでになった
小野

文明の人
藤尾には親の遺した財産がある

古の人
恩師の娘・小夜子には財産は無いが、恩師に義理がある

貧しさから抜け出すため小夜子より藤尾との結婚を選ぼうと打算を働かせた小野

藤尾の兄の同級生・宗近が小野を諭す言葉
こう云う危うい時に、生まれ付を敲き直して置かないと、生涯不安で仕舞うよ
いくら勉強しても、いくら学者になっても取り返しは付かない
此処だよ、小野さん、真面目になるのは
世の中に真面目は、どんなものか一生知らずに済んでしまう人間が幾らもある
皮だけで生きている人間は、土だけで生きている人間とそう違わない
真面目がなければだが、あるのに人形になるのは勿体無い
真面目になった後は心持がいいものだよ
君にそう云う経験があるかい
僕は昨日も今日も真面目だ
君もこの際一度真面目になれ
人一人が真面目になると当人が助かるばかりじゃない
世の中が助かる
どうだね、小野さん、僕の云う事は分からないかね

いえ、分かったです

真面目だよ

真面目に分かったです

そんなら好い

有難いです



現代に生きる私達のうち
この言葉が理解できる人間が何割いるのでしょう

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