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読書三昧の日々

戌井昭人「まずいスープ」

2012/08/26
あ行の作家 4

新潮文庫
20123月 発行
解説・えのきどいちろう
234
 
 
「まずいスープ」
「どんぶり」
「鮒のためいき」
 
 
主人公はなんてことのない一般庶民たち
それほど凄いことが起きるわけではない、ことはない
「まずいスープ」の父親は怪しい商売に手を出しているらしく突然失踪する
「どんぶり」の主人公は競輪で大穴を当てる
「鮒のためいき」の主人公は夫の留守中、変人に家宅侵入されそうになる
それでも、それから話が大きく展開するでもなく、日常の暮らしが淡々と描かれているだけです
 
つまらなさそうな内容なのに、何故か惹きこまれてしまう
それは自分も一般庶民だからなのかもしれませんね
主人公や登場人物たちの心の動きや行動、彼らが目にする風景に共感できるものがあります
 
うまいな~、という感想です
 
 
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Comments 4

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こに

No title

花野さん
知る人ぞ知るって作家さんみたいですね。
多分、大抵の人は「ふ~ん」で終わるのではないかしらん。

2012/09/04 (Tue) 13:26

Hanano

No title

こんにちは
戌井昭人さん、やはりはじめて知りました。
好みではないけど、おもしろそう。
読もうかどうしようか、微妙なところですね。

2012/08/29 (Wed) 08:11

こに

No title

dondonさん
戌井さん、私も初めてでした。
三省堂の文庫新刊コーナーを眺めていて面白そうだな、と思って読みました。
先週も丸善で戌井さんの単行本の新刊が置いてあっったのでついつい手が伸びましたけど止めときました。
次を読むかどうかは未定だけれど後を引くって感じかな。
今日も昼間は汗が流れるほど暑かったですが、今は涼しい風が入ってきて良い気持ち。(*^。^*)
早く読書の秋が来るといいですよね~。

2012/08/28 (Tue) 19:17

dondon

No title

何気ない庶民感覚の目線に、同じ庶民として何か安心してうなずけるものがあるのかもしれませんね♪
恥ずかしながら、初めて聞く作家さんです。
最近暑くて、読書もなかなか進みません(>_<)

2012/08/26 (Sun) 16:59