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読書三昧の日々

森絵都「宇宙のみなしご」

2012/08/25
ま行の作家 2

角川文庫

20106月 初版発行

176

 
 

中学2年生の陽子と年子の弟リン

仕事で忙しい両親がいない間、二人はいつも自己流の新しい遊びを生み出してきた

「空き地で相撲」「人んちの池で勝手に釣り」「目つきの怪しい野良犬の尾行」
スリルとサスペンスを求めた家出
退屈に負けないこと
自分たちの力でおもしろいことを考えつづけること
テレビじゃゲームじゃどうにもならない、むずむずした気持ち
絶対に我慢しないこと
それがすべてだった
 
 

今、一番の遊びは真夜中に近所の家の屋根にのぼること

リンと同じ陸上部で、陽子とクラスメートの七瀬さんがそれに加わる

ある夜、3人で屋根の上にいるところを陽子のクラスのいじめられっ子・キオスク(便利なヤツ)に見つかってしまう

 

陽子とリン

ある程度は自我が確立されていて、自分の道を歩いているように思われる二人にも年齢相応の不安や揺らぎがあります

二人が、自分たちの価値観とは少し違うところにいる七瀬さんやキオスクの悩みを受け入れ、それに呼応するように二人が、特に陽子が、成長していく様が気持ち良いです

 

中学時代を通り過ぎた大人からすると、そういえばそんなこともあった、で済まされそうな事も現役中学生にすれば大問題

こういう大人にも読める児童文学を読んで、あの頃を思い出してみるのも良いですね

 
 
 
 
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Comments 2

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こに

No title

完熟とまとさん
大人になってもこんな小説が描ける森さん、素敵な方なんでしょうね。
森さんの作品は、大人より子供が主人公のお話のほうが好きかな♪

2012/08/28 (Tue) 19:02

完熟とまと

No title

こんにちは!(^O^)/
森絵都さんの児童文学、大人が読んでも手ごたえあり!で、やっぱりいいな~と思いますね。
大人不在の思春期事情。
面白い遊びを考え出すのが、遊びだった!というのが、一昔前のいい時代を思わせました。
不安定でピュアだった気持ちを思い出せる、いい作品でしたね~。

2012/08/25 (Sat) 14:34