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読書三昧の日々

河合隼雄「ココロの止まり木」

2012/07/14
河合隼雄 6

朝日文庫

2007年12月 第1刷発行

238頁

 

 

「ときには皆さんも、こんな見方で人生を見られるといかがでしょうか-」

現代人のためのココロの転換術

日々が豊かに、人生が楽になるヒントの詰まった75編

 

 

先日観た映画「少年と自転車」

この本を読み終えたのは、映画を観る数日前で、映画を観ながら河合先生の言葉が何度も思い出されました

 

・さなぎの内と外

子どもは成長の過程で蛹になる時期がある

今はどんな状態にあるにしろ、そこを通り抜けるとちゃんと大人になれるのだから、その間はこちらもつきあうよ、という覚悟をもって大人は子どもに向き合うべき

 

・「私」の発見

ある日、何かのことがきっかけで「私」の発見をする子ども

皆と同じように生きてきたと思っていた自分が「ただひとり」とわかることで生まれる孤独感や不安

大人は「あなたは確かに世界にひとりしかいないのだが、ひとりぼっちではない」ということを言葉ではなく、態度で示すことが必要である

子どもは安心することで、すっとひとりで立ってゆく

 

・年齢を括弧に入れる

もう年だから、と諦めない

しかし、それは年齢を忘れて頑張りすぎるのとは違い、ともかくそれはそれとしてやってみよう、というもの

年齢や性にこだわる人は単調になる

年齢を括弧に入れて、時にははずしてみたり、括弧の囲みを強くしたり弱くしたりすることで人生はだいぶ豊かになる

 

・「明るく元気に」病

みんなで明るく元気に遊びましょう!という掛け声で自分の意思とは別に集団行動に従わされる子どもたち

老人介護施設も同じではないか

 

・中高年の自殺

50歳代で自分の地位や仕事に大きな変化があると、それまで仕事一筋だった人は対応することが出来ず鬱になるケースが多い

自分が行き詰ったときに、それを異なる視点で見るだけの余裕がない

仕事人間、会社人間で頑張ってきた人に、仕事とは関係の無い「余計なこと」と思われる読書をすすめてはどうだろうか

 

・星が見ている

天文学者も詩人も星空を見上げていると、逆に星に見られていると感じている

科学と芸術は思いの外に近しいものがあり、そこには深い宗教性がある

 

 

子どもの話以外にも、様々な年齢、性別、職業の方々に送るココロの処方箋です

 

 

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Comments 6

There are no comments yet.

こに

No title

リトルムーンさん
年齢を括弧にいれる、はホント、為になる言葉でした。
柔軟な人間になりたいです!

2012/07/16 (Mon) 15:44

こに

No title

goofyさん
多くの著書があって、同じような内容だったりしますが、繰り返し読むことがこちらの為にもなりますものね。
是非、読んでみてくださいな。

2012/07/16 (Mon) 15:42

こに

No title

dondonさん
普段、なんとなく感じていることを改めて文字で読むと、膝を打ちたくなりますよね。
河合先生の著書にはそういう言葉が多くて、よく周囲の人に勧めています。

2012/07/16 (Mon) 15:41

リトルムーン

No title

私も河合先生の本が大好きです!
この本は読んだことがありませんでした。
河合先生らしい提言ですね~。
年齢を括弧にいれる!確かに確かに!!無理をするんじゃなくて、固定観念を無くすってことですよね~♪
そういうことを言ってくれるから好きなんだなぁ。

2012/07/15 (Sun) 08:40

goo*y

No title

こんにちは。

河合先生の本を読み終えた所で、もっと読みたいと思っていたので興味あります。
是非読んでみたいと思います。

2012/07/14 (Sat) 18:41

dondon

No title

自分ではなかなか気がつきませんが、このように実際にいってもらうと、「なるほどな!」と、感じますね!
ここにご紹介いただいた言葉の中にも、そうだよなと思えるものがあります(^o^)v
ちょっとしたヒントを、文字になったもので確認するっていうことは、新鮮な発見があるんだなあと感じました(*^^*)

2012/07/14 (Sat) 17:31