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読書三昧の日々

映画・星の旅人たち

2012/06/19
映画&TVドラマ 6

2010年 アメリカ・スペイン合作

原題 The Way

 
 

アメリカ、カリフォルニア州の眼科医トム・エイヴリー(マーティン・シーン)が仲間とゴルフに興じている時携帯電話にフランス語で電話がかかってくる

それは、大学院をやめて世界を見たいと旅に出た一人息子のダニエル(エミリオ・エステヴェス、本作の監督でマーティン・シーンとは実の親子)が不慮の死を遂げたという知らせだった

息子の亡骸と遺品と共に帰国する予定でサン・ジャン・ピエ・ド・ポーを訪れたトムはダニエルがキリスト教三大聖地のひとつ、スペイン北西部サンディアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出たばかりだったことを知る

妻を亡くしてからは疎遠になっており、何かと意見の衝突が絶えなかった父と息子

ダニエルは何を想い巡礼の旅に出たのか

トムは荼毘に付された息子の遺灰をリュックに収め、彼が果たせなかった旅を継ぐ決心をする

 
 

800km、徒歩の旅の途中で出会う見知らぬ巡礼者たち

 

減量のために旅に出たというオランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)

彼はそう言いながらも旺盛な食欲を隠そうともしない

陽気で人懐っこい彼も、ダニエルとの旅の徴に巡礼の道々で彼の遺灰を撒くトムの姿を見て心を痛める

 

聖地に着いたら禁煙すると嘯くカナダ人のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)

彼女にも人には話せない過去があった

 

スランプ脱出を願う作家、アイルランド人のジャック(ジェームス・ネスビット)

トムが息子の遺灰と旅をしていることをヨストから聞かされ作家の好奇心に駆られる

 
 

ダニエルに近い世代の彼らとは馴染めなかったトムも、次第に打解けて仲間意識が芽生え、息子を喪った痛みが癒されていくのを感じる

 

旅の途中、時折トムが見るダニエルの幻覚

「困った親父だな」というような表情で、でも「一緒に旅をしてくれてありがとう」と言っているようです

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した時の彼らの感慨は、キリスト教徒ではない自分には理解できるものではありませんが、「神に触れる旅」を終えた魂の充足感は伝わってきました

 
 

社会的地位を築き仲間と冗談交じりの会話とゴルフを楽しんでいたトムと、巡礼の旅を終えたトムは明らかに別人になっていました

生活をすることと生きることは全く別のこと

この旅を終えたトムは、息子の言い遺した「人は人生を選べない。ただ生きるだけ」を胸に、進むべき未来の「道」を発見したのです

 
 

映画のロケ地の美しい風景、大自然、サンティアゴ大聖堂の荘厳なミサの様子などもこの映画の見所のひとつです




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Comments 6

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こに

こに

To latifaさん

ありがとうございます。
これからも色々やらかすと思いますが宜しくお願いします。
登場人物たち、特にトムの心の変化を上手く描いていましたね。
もう一度観たくなってきました♪

2020/08/05 (Wed) 08:17

latifa

こにさん、ハイヒールの方、全然大丈夫ですよ^^
私なんて、もう勘違いとかその他記憶系に関しては、色々ありまくりですよ 笑

これ、ご覧になっていたんですねー
>映画のロケ地の美しい風景、大自然、サンティアゴ大聖堂
そうそう、これの効果が大でした。
あまりソソられない風景だったら、引き込まれなかったかも・・・
男同士の感情についても、大げさじゃなく、描かれていて好感持てました。

2020/08/05 (Wed) 08:09

こに

No title

チャコティさん
東京ではまだ上映があるのですね。羨ましいです。
男同士の親子関係、男性にはより理解できるものではないでしょうか。
その後の4人を観てみたい気もします。

2013/01/10 (Thu) 12:05

チャコティ副長

No title

半年遅れで観てきました.スペインの広大な風景、人なつっこい現地の人々、そして過酷な徒歩による巡礼…自分探しにはピッタリかもしれませんよね.ほぐれていくトムの気持ちが手にとるようにわかる描写に感じ入りました.トラバさせてくださいね.

2013/01/08 (Tue) 23:08

こに

No title

k&kさん
以前、NHKでドキュメンタリーを見たのですが、その時も風景が美しかったのを覚えています。
トムは、どんな未来を生きていくのでしょうね。とても気持ちのよい映画でした。

2012/07/10 (Tue) 09:23

k&k

No title

こんばんは!

コメント&TBありがとうございます。
人間ドラマとしても良いですが、風景も綺麗でしたね。
”進むべき未来の「道」を発見した”巧い表現ですね。

2012/07/08 (Sun) 00:10