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読書三昧の日々

三島有紀子「しあわせのパン」

2012/05/30
ま行の作家 0

ポプラ文庫

2011年12月 第1刷発行

2012年1月 第8刷発行

207頁

 

巻末に収録

絵本「月とマーニ」

 

映画「しあわせのパン」の三島監督による書き下ろし小説です

読後は本を読んだというより、映画をより詳細に鑑賞したような気分でした

 

 

りえさんと水縞くん以外の登場人物が皆、感受性豊かで、鋭い観察眼で二人を見ています

映画で感じた以上に、りえさんの心の傷は深く、りえさんと水縞くんの間には距離があり、りえさんをじっと待つ水縞くんの辛さが切なかったです

映画ではりえさんと水縞くんがマーニのお客さんや近所の皆にしあわせを分けている空気もありましたが、逆もあり、むしろ逆のほうが大きかったようです

映画のラストでりえさんが水縞くんの髪を切っていましたね

とても幸せそうな二人の様子に温かい気持ちになったのですが、実は、ここまで時間をかけて、やっと、りえさんが水縞くんのすぐ近くまで来てくれた、ということだったのです

 

 

映画にはなかったエピローグ、りえさんからお母さんへの手紙で締めくくられています

水縞くんという大切な伴侶を得て、お母さんの行動を受け容れる心境に至ったのです

 

 

 

焼きたてのパンと淹れ立てのコーヒーが欲しくなりました

 

 

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