山尾悠子「ラピスラズリ」
ちくま文庫
2012年1月 第1刷発行
解説・千野帽子
239頁
Amazonからのお薦めメールで注文しました
大正解!
皆川博子さんと佐藤亜紀さんをミックスしたような印象
好みの幻想小説世界です
「銅版」
深夜営業の画廊に飾られていた小振りな3枚の銅版画
店のオーナーは「画題をお知りになりたくありませんか」と言う
「閑日」と「竈の秋」
「銅版」に出てくる銅版画をモチーフにしたようなお話
中世か近世ヨーロッパを思わせる館
冬眠者と呼ばれる人々は冬の眠りの間お気に入りの人形と共に眠りの部屋に入る
ある冬の日、一人眠りから覚めてしまった少女が出会ったのはゴースト
「トビアス」
舞台は日本の何処とも知れない街
時代は近未来
ここにも冬眠者と人形が登場します
「青金石」
死を半年後に控えた聖フランチェスコを主人公に置いた物語
なんと美しい文章を書く方でしょう
『死と再生』というテーマにも全くブレがありません
他の作品も読んでみたいと思い調べましたら、「山尾悠子作品集成」が国書刊行会から出ているのですが、これが1万円近くもするのです
近所の図書館には在庫があるみたい
所蔵数は1冊
予約待ちは0人
配架場所は2階倉庫
大事に仕舞ってあるのね…
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