コーデリア・ファイン「脳は意外とおバカである」
作者は心理学者ですが、本の内容はエッセー風の筆致で楽しく読めます。
思考が先か、行動が先か
普通、思考が行動を起こすと考えますが、実験によるとヒトは、意図する前に行動しているとか。つまり、無意識がヒトを支配しているのかもしれない、らしいです!
しかし、ある程度の訓練を重ねることで無意識を良い方向に導くことは可能らしいです。
ヒトは周囲にいる人々の影響から免れない。朱に交われば赤くなるですね。
これも、意志と関係無く脳の為せる技。
ステレオタイプで他人を見る。自惚れ機能で不快な事実を隠し、自分の都合のいいように記憶を改ざんする。
脳はこんなこともやってくれている
自分の弱みを指摘されるのは愉快なことではないけれど、自分や周囲の人々を理解する為には、脳のおバカさん加減を認識することが役に立つ。心掛け一つで、自分の中に潜む偏見に気付き、相手の言い分に耳を傾けられるようになるかもしれません。世の人々が皆そう出来るようになったら、今よりマシな世界になるかも。
- 関連記事
-
- マイクル・コナリー「チェイシング・リリー」
- コーデリア・ファイン「脳は意外とおバカである」
- ブリーストリー「夜の訪問者」
スポンサーサイト